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「新蕎麦」

秋は、新蕎麦(そば)が美味しい季節です。

蕎麦は、種を撒いてから、約3ヶ月の短期間で収穫されます。

秋の新蕎麦とは、その年の夏7月~9月頃に撒いた種が育ち、9月~11月頃収穫した実を挽いた蕎麦粉で打ったものです。

一段と香り高く、風味豊かで美味しいですね。

最近では「新そば」と、店頭に掲げるお蕎麦屋さんも目立つようになってきました。

さて、蕎麦は、縄文時代晩期の遺跡から、種が発見されているように、古くから、大陸より伝えられ、栽培され
ていたといいます。

「続日本紀」には、奈良時代の第44代元正天皇(715-724)が、蕎麦が痩せた土壌でも栽培できることから、飢饉に備えて栽培をすすめる詔命(しょうめい)を出した、という記録があります。

とは言え、細く長い「そば切り」の形で食べるようになったのは、室町時代の頃。

それまでは、粉を捏ねて、団子のようにして食べていたそうです。

(「そばがき」はこの食べ方ですね)

ところで、蕎麦と言うと、日本の食べ物というイメージがありますが、フランス西部のブルターニュ地方には、
そば粉を使った伝統料理「ガレット」があります。

ガレットは、そば粉でできた塩味のクレープで、様々な食材を乗せて食べる料理です。

ブルターニュ地方は、寒冷地で、土地が痩せています。

そのため、穀物の小麦や大麦が育ちにくく、やはり、飢饉を回避するために蕎麦を栽培したそうです。
昔は、そば粉を使って、そば粥やそばがきのような形にして食べていたようです。

ところが、そば粥が偶然焼けた石の上に落ちたのがきっかけとなり、薄いパンケーキ状に焼いて食べる方法がを発見されました。

そして、この「ガレット」という料理が生まれたそうです。
日本でもポピュラーなフランスの「クレープ」は小麦粉を使ったものですが、その前に、まず、そば粉を使った
料理「ガレット」があったのですね。

国は違えども、蕎麦は、人の命を繋ぎ支えた力強い味方だったのです。
そういう意味も踏まえて、新蕎麦をありがたく頂きたいですね。
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